C. M. 様

ホーソン-メルボルン英語学校+メルボルン大学スタディーアブロード

2013年2月 ホーソン英語学校入学
2013年7月 メルボルン大学(Study Abroad生)

メルボルンを選んだ理由

私は、日本の大学を一年間休学してメルボルンに留学しておりました。当初はたった1年の留学ということもあり英語力の向上を留学の最大の目的と考えていました。しかし、留学を通して当初の目的を達成するだけでなく、自ら“学問”をするという姿勢を学ぶことができたと思います。

・メルボルンという街に惚れて
私は留学の以前に既に2回もメルボルンへ訪れたことがありました。通っていた高校の姉妹校がメルボルンにあり、高校2年生のときにその姉妹校へ2週間の短期留学を行いました。その経験を通して、私は渡豪前からメルボルンに多数の友人がおり、またメルボルンがいかに住みやすいかということを知っておりました。1年間も滞在するのだから自分の大好きな街に住んでみたいという気持ちがありました。

・メルボルン大学のstudy abroad制度
私は渡豪時点でメルボルン大学の要求するIELTSのスコアを取得できていなかったのでホーソン英語学校のメルボルン大学ブリッジング英語プログラムを経て大学への進学を考えることができる点が魅力的でした。また、メルボルン大学の世界的に有名な教育レベルには大満足していました。

ホーソン・メルボルン英語学校について

ホーソン英語学校では20週間を過ごしました。具体的にはIELTS集中準備コースを10週間、メルボルン大学ブリッジング英語プログラムを10週間受けていました。私はIELTSのコースの初めての授業でクラスメートの英語力との差に愕然としました。スピーキングが弱点であったので、クラスメートが積極的に発言するにも関わらず私自身が発言できないことがとても悔しかったです。しかし、毎日の予習・復習を通して着々と英語力は伸びていき、コース修了時点でブリッジングコースに必要なIELTSスコアを取得することが出来ました。また、その後のブリッジングコースでは初めてエッセイのために英語の参考文献をリサーチし大量の英語論文を読みました。このコースでは英語圏での大学の授業の受け方を一から学ぶことができました。

メルボルン大学について

メルボルン大学では3つのコース(Academic Writing, Chinese4A, Modern Art)を履修しました。この中でも特筆すべきはModern Artの授業です。私は専攻が美術史であるにもかかわらず、日本で在籍している大学ではまだ教養科目を履修した段階で専門分野の授業を受けたことがありませんでした。そんな私が初めて受けた専門的な美術史の授業がメルボルン大学での現代芸術の授業でした。この授業はlectureとtutorial(ゼミ形式の授業)が1セットになっており、tutorialには毎週50ページほどの論文を読むということが課せられていました。
また、論文を読むことに加えて評価対象となるエッセイやそれに伴うリサーチなど本当に大変な日々を過ごしました。しかし、大変であった分、すべての課題を提出し終わったあとの達成感は大きかったです。この授業のFinal Reportではアメリカの現代芸術家のFelix Gonzalez-Torresをテーマにしました。

メルボルンでの生活全般について

住まいに関しては、英語学校に通っている間はホームステイを、大学に在学中はメルボルン市内でルームハウスをしておりました。ホームステイ先には恵まれて、ホームマザーはオーストラリアンフットボールや彼女の勤務先の高校の劇に連れて行ってくれました。
また、彼女は料理が得意ということもあり毎日の夕飯や週末に作ってくれるお菓子をとても楽しみにしていました。ルームハウスに関しては、ホーソン英語学校で知り合った友人と共に住んでいました。お互いに最低限のルールを守っていたのでとても快適な生活を送ることができました。

メルボルンは、とても芸術的な街で常に何かしらのアクティビティがあります。夏季と8月にクイーン・ヴィクトリアマーケットで行われるナイト・マーケットではオーストラリアらしく多国籍の料理を楽しむことができます。クリスマスの次の日(12月26日)はボクシングデーと呼ばれる祝日でほぼ全てのお店がセールになります。この日ばかりは、東京のように市内で大量の人を見かけました。また、街並みもヨーロッパの様に美しくそれもメルボルンの素晴らしさといえます。

話はずれますが、メルボルン以外にもオーストラリアのたくさんの場所に旅行しました。ハミルトン島、グレートオーシャンロード、ゴールドコースト、ブリスベン、シドニーなどです。この中でもグレートオーシャンロードはメルボルンの郊外(といっても車で3時間くらい…)にあり、自動車のCMにも使われるほど美しい道路です。そこで道を歩いているコアラに出会ったりしました。そういう点もオーストラリアの良さですよね。

最後に

メルボルンへの留学を通して、英語力を伸ばすだけでなく、学問をするということを学べました。大量の英語文献の中に溺れて必要な情報を抜出し文章にするという作業は辛いながらもとても楽しい日々でした。この姿勢は今後の人生においてもとても役立つものだと思います。加えて、オーストラリアでマイノリティになるという立場を経験したことで、他人に優しくまた積極的に人と関わりコミュニケーションできる人間になれたと思っています。