追手門学院教員研修 体験インタビュー2014

研修期間:2014年7月31日から8月20日
研修先:ホーソン-メルボルン英語学校
   
質問にお答えいただいた先生:
米満先生(Y)井上先生(I)尾藤先生(B)

メルボルンの印象は?interview02-01

B : 非常に寒いです。でも人がとても優しく、道や電車の時間をたずねたりしても、基本的には誰でも親切に教えてくれます。メルボルンは住みやすい環境だと思います。

I : メルボルンは以前より住みたい街No.1と言われていることをテレビや新聞等で知っていました。実際3週間の滞在を通してその理由がわかったような気がします。でも車優先の社会だなという感じもしました。

Y : そうですね。メルボルンは安全で住みやすいというのが第一印象です。またトラムやバスなどの公共交通機関が整っていてシティは夜でも人が多く、また街自体も明るく感じました。

今回の研修を通じて発見した日本人と他国留学生の勉強に対する違いが何かありましたか?

Y : 積極的な人が多いです。モチベーションが高いですね。日本人は自分の意見を表現するのが苦手な部分があるので、語学を学ぶという点に関してはこういった積極性が重要だと思います。

研修中のクラスメイトについて

I :私たちのコースは私たち3人のみで講義を受講するという形でしたので、他の国の学生とクラス内で勉強するという機会はありませんでした。しかし、休み時間やランチなどの時間を通じてコミュニケーションをとっていました。また参加していた学生の多くは中国や台湾からが大半を占めていました。他にはコロンビアや中東系の学生も多く見られました。ちなみに日本人の学生は私たち3人のみでした。その点に関しては英語で話す機会がたくさんありましたのでよかったです。

今回のプログラムの率直な印象は?interview02-2

I : 私は小学校の教師ですから英語の指導経験はありません。ですから授業に関しては難しいと思う点が多々ありました。しかし、担当の先生が英語を簡単な形に置き換えて説明してくれたり、繰り返し教えてくれたり、また話すスピードをかえてくれたりしたのでとてもわかりやすく、英語力の伸びも実感できたのでとてもいいプログラムであると思いました。

B : 担当の2人の先生がとても優しくて、英語の教授法を教えてくれています。実際に日本ではそういうことを学ぶ機会がなく、様々な教育に関する視野が増えたと思います。

多文化社会の中で生活することによって学習者の意欲が変わると思いますか?

Y :変わりますね、英語に対する必然性があります。コミュニケーションが必要な際は共通言語がオーストラリアでは英語ですので、その点に関してはモチベーションもあがると思います。

I :様々な文化に触れることができるので学習者は他の文化に対して興味がでると思います。

最近の統計によると、海外に出ていく日本人学生が減少しており、全体的に内向き傾向にあるようです。今回の研修を経て日本人学生に対してどんなアドバイスがありますか?

I : 社会人になると英語を勉強する機会があまりなく、学生のうちに海外に出て色々と経験することが大事だと思いました。そして英語に対する興味が少しでもあれば英語で話せる環境を少しでも作る事が大事だとも思いました。

Y : ビジネス等で日本だけ知っていてもやはり狭い世界であり、やはり多くの学生はためらいがあったりする、一回外に出て自分の国を見つめ直すこととか、視野を広げられるという点では一度怖がらずに外に出てみるのはこれからのグローバリズムの世の中では大切だと思います。

日本に帰国後にこちらで学んだことで自分が教える際に役にたちそうなアイディア等ありましたか?

interview02-3

B : 日本でやっている教育のやり方は基本的に教科書にそってやるやり方ですが、書かれていることを読んでいるだけというやり方が主流になっています。教科書にそった練習問題を解いたり、教えたりがメインでした。しかしホーソンの先生がやっているやり方は、問題にテーマがあって、生徒に独自の解釈を求めたり意見や視野をみんなで交換しあったりしています。その点がとても参考になりました。帰国後是非取り入れてみたいと思います。

Y :英語で英語を理解するという点では日本ではまだ難しい点が多々あるのではないでしょうか?日本の英語の授業ではディスカッションよりも英語から日本語への翻訳を主にしています。それとは反対に、ホーソンではそうではない授業のアクティビティーなどを教えていただいたので目指す点を細かく教えていただいているという印象です。

I :研修を通じて自分の考えを求められたりすることが非常に多くありました。もちろん日本でも自分の考えを発言することは大事ですが、実際それをすることが難しいのが現状です。ですから今回の研修で学んだ内容を無理矢理でも取り入れるべきだなと感じました。帰国後に時間を割いてこの点に関して考えてみたいと思います。

オーストラリアの教育に関して気づいた点などありましたか?

Y :オーストラリアの教育に関してあまり知らないのでわかりません。でも結構のびのびしている感じはしました。その点はすごくいいなと思います。両立できている感じではいいと思いました。

B :週末に自分の母国語を話す機会があるので英語の学習に関して障壁になっているのではないかと感じました。これは日本人だけではなく他の国の学生に関しても言えることだと思います。

最後に滞在中に挑戦してみたいことはありますか?

Y :多くの文化に触れて観光も出来るだけしたいです。
B :オーストラリアの代表的な料理を是非食べてみたいです。

3人の先生方、それぞれいろいろ感じられた研修のようです。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

インタビュー:山本善樹(やまもと よしき)
経歴:メルボルン大学Bachelor of Arts 卒業後ビクトリア大学へ進学し Graduate Diploma in Secondary Educationを修了。
現在はメルボルン近郊のカトリック系高校に勤務。
MECより2008年にホーソン-メルボルン英語学校へ入学し2010年メルボルン大学Bachelor of Artsに入学。2012年ビクトリア大学を卒業してメルボルン在住6年目で現在は高校教師として活動中。