K. G. 様

クイーンズランド大学付属英語学校+大学院

クイーンズランド大学付属英語学校(ICTE)について

ICTEは“アイスティー”の愛称で親しまれるUQ (The University of Queensland) の付属英語学校です。UQよりオファーをいただいていましたが、TOEFLとIELTSの基準点を満たしていなかったためにICTEでEAPというコースを20週間取りました。10週間がひと区切りになっています。EAPは大学・大学院準備コースと呼ばれるもので、アカデミックスキルを身につけるものです。主な授業内容は、エッセイの書き方、効果的なリーディング方法、デッスカッション、プレゼンテーションの方法などです。IELTSに的を絞った授業も含まれます。さらに、大学の先生を招いての講義聴講の授業もあり、実際の授業を想定してのノートテーキングの方法も学ぶことができました。10週間が終わったところでIELTSを受けたのですが、なんとか大学院入学の基準をクリアすることができました。初めてのIELTS受験だったので小手調べのつもりだったのですが、これもICTEの先生方の指導のおかげだと思います。

クラスのほとんどがいわゆるコンディショナルオファーをUQからもらっている生徒ばかりです。UQの学生と同じキャンパス内で学び、同じ図書館も使えるものの、大学・大学院に進めないもどかしさやあせりもありましたが、同志としてクラスのみんなで励まし合いながら勉強を続けることができました。ICTE修了後、クラスのほとんどがUQの大学・大学院に進みましたが、今でもクラスのメンバーで集まり、ICTE時代を懐かしがっています。

クイーンズランド大学大学院について
Master of Applied Linguistics(TESOL)

UQのApplied Linguisticsのコースの特徴は、何といってもプログラムの豊富さにつきると思います。言語学概論、カリキュラム論、リサーチメソッド、テスティングと評価、SLA、CALLなどです。オーストラリアの大学院に進むにあたり、全大学のプログラムを見ましたが、言語学概論のような基礎的ものから一般的な応用言語のコース、そして、TESOLとApplied Linguisticsのプログラムを同時に学べる大学はないと思います。言語学概論は、もともとは学部生用のものですが、言語学関係を大学時代に学んでないひと用に用意されているものです。TESOLコースとApplied Linguisticsコースでは教職経験により振り分けられ、取得可能なコースも限られるのでプログラムコーディネーターに確認してみてください。

授業は各教科とも2時間の講義、1時間のチュートリアルで構成されています。教科によって違いますが、チュートリアルでは授業の補足説明などが行われます。1セメスターに4教科とるのが普通となっています。週合計12時間の授業ですが、予習・復習、プレゼンテーションやエッセイなどの課題があるので大変忙しいです。自分の場合、他のひとに比べると英語力があまりないので、最初の1か月は土日もなく図書館通いが続き、これで本当にやっていけるのだろうかと眠れない夜もありました。しかし、だんだんと大学院のシステムに慣れるにしたがい、自分の生活のペースを確立することができるようになり余裕ができました。