大槻 史子 様

留学先:クイーンズランド大学附属英語学校+ボランティア

ブリスベンでの約半年間の生活について体験談を書きたいと思います。今回の留学は学校のプログラムなどではなく、個人で行きました。学校のプログラムでだったら先生方やスタッフの方がやってくださる諸々の手続き(ビザの申請、海外保険への加入、航空券の手配など)も自分で行わなくてはならなかったのですが、MECの方々に助けていただいて、なんとか出国ギリギリに準備を終わらせることができました。

実際、出発の一週間前ほどに、学生ビザの期限が帰国前に切れてしまうことが判明し、泣きながらMECに電話をしたのは良い思い出です。MECのスタッフの皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。(苦笑)

なので、余裕を持って手続きをすることを本当にお勧めします。(苦笑)

気候

まず、ブリスベンでの日常生活with host family(夏から冬)についてお話します。
ブリスベンの気候は日本の気候と似ています。夏は高温多湿、冬は日本のようにすごく寒いわけではないのですが乾燥がすごいです。

【夏:February to June】
高温多湿で時々サイクロンも発生していました。(折りたたみ傘あると便利です。)そして、蚊もいます。虫除け(シートタイプやスプレータイプ)、虫さされの薬など持っていくと良いです。こっちの蚊は日本よりも強力です。痒さが長引きます。(苦笑)

【冬:June to August】
ブリスベンの冬は日本のように乾燥しています。(ポケット加湿器など持っていくと良いと思います。)気温は、朝晩は7〜13くので少し肌寒く感じるときもあります。(ジャケットやスヌード、ヒートテックなど持っていくと便利です。)

交通機関

公共交通機関はバス、電車、City Catというフェリーが主です。日本のSuicaのようなGo cardというカードを使います。
オーストラリアに着いたら、コンビニやニューススタンドで買ってください。こっちの大学(語学学校は含まない)に通う方なら学生定期concession cardが買えます。ですが、語学学校に通う予定の方は、Adult cardです。(時々、警察の方などがカードをチェックし、語学学校の生徒がConcession cardを持っていると罰金が科せられます。)

こっちに来て一番驚いたことは交通費の高さだと思います。私の場合、学校から家までバスで6stops(約15分)だったのですが往復で約800円でした。(苦笑)(1日800円、一週間3500円位でした。) ですが、Go cardのシステムとして、一週間のうち、9回使うと10回目からは無料になります。なので週末などはちょっと遠出してGold Coastなどに行っても交通費は一切かかりません。ので、Movie worldやDream worldなど交通費をかけずにいくことができました!

食べ物

Host familyに寄るのですが、食べ物について紹介します。
【朝食】シリアルやトーストなど
【ランチ】サンドイッチやフルーツなど
【夕食】ステーキ、ソーセージ、ミートパイなど

お昼ご飯は、自分で作るかお店で買うかです。学校にカフェテリアなどはあるのですが、500円以上が普通なので、サンドイッチなど手軽なものを作ることをお勧めします。お米はジャスミンライスが主流なのですが普通に食べられます。私のホストファミリーはインドカレーが好きだったので、週に1回はお米が食べられました。お米が恋しくはあまりならなかったです。

【スーパーマーケット】
Coles、Woolworth、ALDIが有名です。ALDIが一番安いのでお勧めしますが、品数が多くはないのでない商品は、ColesやWoolworthで買います。ALDIでは袋をくれないのでエコバックなど持っていくと良いです。

学校生活

20weeks通ったUniversity of Queensland 付属の語学学校であるICTEについてお話ししたいと思います。ICTEでは少人数での授業を行っています。授業初日にテスト(reading,writing,speaking,listening)を受け、2日目からテストの結果で割り振られます。(Level 1 から 7まであります)ちなみに私は、Level4からのスタートでした。

5weeksが終わるごとにテストを受けるのですが、10weeksが一つの区切りなので、10weeksは同じクラスです。ただ、テストの結果次第では5weeksで上のクラスに上がれます。(成績はHA,SA,LAの3段階評価です。HAを4 skillsのうち3つでもとれば上のクラスに上がれます。)私は、Level4を6weeks(途中でレベルアップしました。)、Level5を4weeks、Level6を5weeks、そしてAECS(Advanced English Communication SkillsというLevel7と同等レベルのclass)で学びました。

最初は、English versionの文法用語(主語、動詞、動名詞、不定詞など)に慣れることが大変ですが慣れたら授業がよりわかりやすくなってきます。 ICTEの先生方はレベルも高いので、どのクラスも面白いと思います。日本語が喋れる先生もいたりします。ユーモアのセンスが日本と比べると素晴らしいので、授業が退屈に感じることはありませんでした。Level4から上のクラスはランチの後にoptionクラスを受講します。Level4の時は、大学進学用のアカデミックコースかビジネス英語のコースの2つから一つ選択します。Level5以降はこの二つに映画コースが加わり、3つのうちの一つを受講します。WritingやReadingなどを練習したい方はアカデミックコースを選択することをお勧めします。将来、仕事で英語を使いたい、発音が良くなりたいという方はビジネスコースの選択をお勧めします。

ちなみに私は、level4&5の時は、ビジネスを選択し、Level6の時は映画のコースを選択しました。ビジネス英語のコースでは英語での交渉の仕方などを教えていただけます。お互いの国のビジネス環境や経済の話などもしました。映画コースでは、英字幕で様々なジャンルの映画を見たり、オーストラリアについて学びました。ブーメランの投げ方も教えていただけたので、オーストラリアの慣習や歴史に興味がある方にはオススメのコースです。

AECSではoptionクラスの代わりに、Projectクラスがありました。このProjectがAECSの一番の魅力だと思います。このProjectクラスでつくったものは、AECS以外の生徒や先生方に発表するのですが、何をやるか、どういう形式で発表するか、誰がどの役割を担うかなど、Discussionを重ねました。自分の意見を英語でクラスに共有しなくてはいけなかったので、単語や文法の正確性などが求められましたが、一番英語を使ったと思います。自分が言いたかったことなどがうまく伝わらない時や誤解が生まれてしまった時などはすごくストレスを感じましたが、Projectの発表をした際の拍手や「すごかったよ!」「面白かった!」「お疲れ様!誇りに思う!」といった友人や先生方からの言葉は今でも忘れられません。国籍も違うクラスメートと、一致団結して一つの目標に向かって試行錯誤を重ね、成功させるというプロセスは日本人同士でやるよりも難しかったですが、達成感は倍以上だと思いますし、自分の成長はすごく感じられます。

ICTE-UQでの20weeksはチャレンジに満ちた日々だったと思います。ですが、この20weeksがあったからこそ、英語を話すこと、間違えることえの恐怖心はなくなりました。先生方は、私たちが発した英語をちゃんと聞いてくださいますし、間違えてる時制や文法、単語も修正して、言い直してくださいます。英語を発するということにチャレンジし続けた結果が、今の私の自信につながっていると思います。

ボランティア活動

最後に、Belmont State Schoolでのボランティア活動についてです。

1カ月間、Japanese teacher のassistantとして①英語を使う ②能動的に動く ③日本の文化を少しでも伝える を目標に活動しました。担当した学年は、year 6,5,4,and Prepです。Cassie先生は日本語も流暢だったのですが、私は必ず英語で話すように心がけました。

初めの一週間は、何をすればも良いかわからなかったので、周りを見ることから始めました。”Assistant”という言葉の意味を自分なりに考えて、出来ることを探して「少しでも先生の仕事を支えたい」、「子供達の日本語クラスの時間が少しでも有意義なものにしたい」という思いで活動しました。事前に配布予定のプリントの枚数をクラスごとに分けておいたり、Prepの子達は色塗りをよく行っていたので色鉛筆を削っておくなど小さなことも行いました。

また、お昼休みには図書館で折り紙教室を行いました。最初の頃は、英語で折り方を教えることが難しかったです。単語も知らなかったですし、子供達の英会話のスピードも速くて聞き取るのにも苦労しました。ですが、子供達に「この動作は英語でどう表現すれば良いの?」など聞いて最後の週には折り鶴を英語で教えられるようになりました。日本の文化を海外の方に教えるってすごく難しいなと実際に感じた時間でした。

あまりボランティアとは関係ないのですが、私はボランティア期間中に誕生日を迎えました。担当していたPrepのクラスの子達がサプライズパーティーをひらいてれて、絵とケーキのプレゼントをくれました。オーストラリアに行く前は予想もしていなかったことだったので一生忘れられない経験をさせていただけたと感謝の気持でいっぱいです。

まとめ

これから留学に出発される方、留学を考えている方、不安の気持がいっぱいだと思います。(私は2週間、不安で眠れませんでした。)ですが、行ったら行ったで、物事はどうにでもなるんだなと思いました(笑)不安して損したーって行ってすぐ思いました(笑)

6カ月のオーストラリアでの生活は本当にあっという間でした。なので、みなさんにお伝えしたいことは、1日1日を最大限に楽しんで欲しいという事と、様々な文化や慣習、考え方を柔軟に受け止めて良いところを見つけて欲しいという事です。

ぜひ有意義な留学生活にしてください。