R.H. 様
ホーソン-メルボルン英語学校+メルボルン大学 Bachelor of Arts
はじめに
私はオーストラリアのメルボルンに2011年2月から2014年12月までの約4年間留学しました。
最初の30週はメルボルン大学と提携をしているホーソン語学学校で大学進学のための英語をEnglish for Academic Purposes (EAP2) IELTSコースそしてメルボルン大学への直結コース(Bridgingコース)で学びました。
その後、メルボルン大学のArtsコースで政治国際学と歴史学をdouble majorで履修して2014年の12月に卒業しました。
メルボルン大学に3年間学士のコースで留学をされる方は少ないかと思いますが、語学学校や大学の授業の様子など、私の留学体験記が1年間の留学をする皆様にとっても参考になれば幸いです。
ホーソン語学学校について
大学に入学する前に、語学学校でEAP2、IELTSコース、Bridgingコースの3つを合計で30週間受けました。初めはなかなか言いたいことを英語で伝えることができませんでしたが、クラスの遠足などを通して徐々に英語で会話をすることに慣れていきました。
また、クラスメイトの多くがメルボルンに来て1年以内なので、一緒にメルボルンの街を散策したり、ペンギンパレードで有名なPhillip Islandや風光明媚な海岸として名高いGreat Ocean Roadなどのメルボルンの観光地に日帰り旅行ができたりして楽しかったです。
学習面では、EAP2とIELTSコースの時は、IELTSのスコアをとるための勉強をしていました。
特にIELTSコースはテスト対策に特化しており、先生も実際にIELTSテストの試験官の資格者で実際テストの時に採点を行っている方々だったので、採点基準などを細かく教えてくださいました。
授業以外では、朝、新聞を読んだり、自習の時間に図書館で問題集を解いたりしていました。Speaking対策は、授業がない時間に図書館で希望者対象のクラスがあるのでそれを利用しても良いと思います。
クラスメイト全員がメルボルン大学進学を目指すBridgingコースでは週に1度大学で授業があり、キャンバス案内や大学図書館の利用方法の説明があるなど、その後の大学生活に役立つクラスでした。また、アカデミックなエッセイの書き方を先生が丁寧に教えてくださったので、とても良かったです。
メルボルン大学について
私は大学でArts学部の政治国際学と歴史学を専攻しました。
メルボルン大学では1学期は12週間で、通常4つの科目を履修します。
授業はArts学部の場合レクチャーとチュートリアルで構成されており、各科目につき毎週読んでくるべき文献(Reading)が週22~40ページずつ、課題が2から3は出されます。
レクチャーはlecturerの講義を受ける形式で、1時間から2時間程度です。レクチャーのレコーディングとパワーポイントはLMSという学生が使うサイトにアップロードされるので、他の講義と時間がかぶってしまった時や、復習する時に便利です。
チュートリアルはその週のレクチャーやリーディングの内容に沿って、学生同士で話し合いをします。話し合う内容も難しいことに加え、英語で議論しなければならないので、予習をしっかりしていかないと、無駄な時間を過ごすことになってしまいます。自分の意見を言うのが難しいときには、授業の内容やlecturerの意見に対して疑問に思っていることをクラスメイトに聞いてみるのも良いと思います。
課題は、エッセイ形式のものがほとんどでした。Research Essayは、図書館やインターネットの文献などを使って書きます。Researchが不十分だったり自分の考えが説得力のあるものでなかったりすると大幅な減点になってしまいます。また、エッセイの書き方(引用の仕方、段落の作り方、文章の書き方)は非常に重要です。引用については特に厳しく、他の文献のコピー&ペーストはそれまで取った全単位の取り消しになってしまうこともあるので、エッセイ形式の課題があるコースに進学する皆さんは大学入学前にしっかり学んでおかれることをお薦めします。
おわりに
Artsのコースは楽をしようと思えばできるコースかもしれません。
例えば予習のリーディングをしてこなかったり、エッセイを書く際に十分なリサーチをしなかったり、レクチャーに一度も出席しなかったりしてもPass(*メルボルン大学 成績評価一覧参照)はもらえるかもしれません。
しかし、Artsは同時に一生懸命やろうと思えば勉強時間が何時間あっても足りません。せっかく大学留学をするのであれば周りの手を抜いているクラスメイトに流されずに、ワーキングホリデーや語学留学では得られない[英語力+α]を身に着けるという気持ちで真剣に留学生活を送ってください。
H1 80 – 100%
H2A 75 – 79%
H2B 70 – 74%
H3 65 – 69%
P 50 – 64%
N 0 – 49% (fail)